効果的な広告宣伝を展開するには、ビジネスのオーナーである経営者自身が明確な経営戦略のビジョンを持たなければなりません。
- 自社のビジネスを発展させるにはどうしたらよいか?
- 自社商品をより効果的に消費者に訴求するにはどうしたらよいか?
- 商品を誰に買ってもらいたいのか?
などなど。
ユニークセリングプロポジションを明確化することは、SEOの面でも有効です。
自社独自の訴求ポイントを言及することで、重要キーワードの方向性を絞り込むことができるようになるからです。
流行に流されず自社の強みを訴求していくために、ビジネスオーナーの皆さんには、是非、御社商品、サービスのUSPを考えていただきたいと思います。
マーケティングと広告・宣伝活動の狙いを定める基本がUSP
Unique Selling Propositionは、近年ネットマーケティングなどで注目を集めていますが、
1940年代初頭、米国広告代理店Ted Bates & Co.(現Bates 141)によって初めて提唱された考えです。
一般的な広告代理店は、USPを広告アイディア開発の重要なベースとして普通に使っています。
「USP無しに広告アイディアなど作れるはずがない」というほど、常識的な考えです。
USP = Unique Selling Proposition (ユニーク セリング プロポジション)
Unique: その商品・サービスだけにしかない
Selling: 売り込むことができる
Proposition: 提案
つまり、その商品やサービス独自の「売り」となる特徴やメリットのこと。
経営者は経営戦略のビジョンを具現化するために、自社商品・サービスを的確に表現しているUSPであるかどうかを判断しなければなりません。
USPの評価にあたって考慮するべきポイント
上述のTed Bates & Co.でコピーライターから取締役会長まで務めたRosser Reeves氏の著書Reality in Advertising (1961)より。
商品・サービスの特別なメリットを具体的に提示しているか?
競合他社には真似のできないメリットか?
大多数の消費者にとって魅力的なメリットか?
余程専門的な製品を扱っていない限り、ほとんどの商品、サービスには類似商品、類似サービスがあります。
そこを、どう差別化するか?
USPは、ビジネスオーナーである経営者自身が判断しなければならないとても重要なポイントなのです。
ユニークセリングプロポジションの具体例
Rosser Reeves氏が在職中に監修したM&MチョコレートのUSPをご紹介しますね。
“melts in your mouth, not in your hands.”
「 お口でとろけて、手にとけない 」
ご存知の方も多いはず。
優れたユニーク・セリング・プロポジションは、時代を超えて、言語を超えて普遍的に幅色い消費者にアピールするパワーがあります。
大切なこと。
USPは買い手にとってのメリットです。売り手のセールスポイントではありません。
USPを作り出すお手伝いをしています。
お気軽にお問合せください。
Rosser Reeves氏の著書Reality in Advertising (1961)より抜粋。
Unique Selling Proposition
Each advertisement must make a proposition to the consumer.
Not just words, not just product puffery, not just show-window advertising.
Each advertisement must say to each reader: ‘Buy this product and you will get this specific benefit.’
The proposition must be one that the competition either cannot, or does not, offer.
It must be unique-either a uniqueness of the brand or a claim not otherwise made in that particular field of advertising.
The proposition must be so strong that it can move the mass millions; i.e., pull over new customers to your product.
2010/10/12 13:07