「積極的につぶやくぞ!」宣言をして、15日になります。
この期間に使ってみた様々なtwitter効果測定ツールの中から、使いやすい、便利、なるほどねと感じたオススメのツールを紹介します。
今回は、klout。
コンテンツを発信する人は誰もが他の人々に影響を与えることができるという考えのもとに、一人ひとりの情報発信者が自分の持つ影響力を理解するためのツールを提供することが、Kloutの基本的な考え。
twitterやfacebookなどいわゆるソーシャルウェブを使って情報発信する人々が、自分の発言力を可視化できるツールです。twitterやfacebookのIDでログインできるというのも便利なので、是非とも使ってみてください。
Kloutについて
Kloutは、オンライン上での影響力を1から100までのスコアで表示してくれます。スコアが高いほうが影響力が強い。FacebookとTwitterからの35の変数をもとに、Kloutスコアが算出される仕組みです。
Googleがソーシャル検索を実装したという私の記事のなかで、Googleが参照しているシグナルについて説明しました。ソーシャルメディアをマーケティングの視点で活用するのであれば、これらのシグナルは当然意識するべきですよね。その意味でも、Kloutが可視化してくれるスコアは参考になるのではないかと思います。
Kloutで見れるのは、「True Reach / 真のリーチ」、「Amplification Probability/増幅確率」、「Network Score/ネットワークスコア」など。
True Reach / 真のリーチ
あなたと積極的に交流しているフォロワーやお友達のこと。
Amplification Score / 増幅確率
あなたのメッセージを見た人が、リツート、@メッセージ、いいね!、コメントなどのアクションを起こす確率を1から100で数値化しています。
Network Score / ネットワークスコア
ネットワークスコアは、あなたと積極的に交流している人たちが持つ影響力を1から100までの数値で表したもの。
Kloutスコアは、クリックやコメント、リツイートと高い相関関係があるスコアです。
返信やリツイート、コメント、クリックなど、人々にアクションを起こさせるチカラが影響力だというのがKloutの考え方。25以上もの要因をもとに分析・検証してそれぞれのスコアを割り出していると発表しています。
西智子の10日間の歩み
twittercounterの記事にも書きましたが、私が「目的意識を持ってつぶやくぞ!」と決心してから10日強になります。
5月27日、意識的にソーシャルネットワーキングを開始した日の私のKloutスコアは18でした。Klout Styleマトリックスでの評価はObserver (傍観者)。ただ、見ているだけの人。
沢山の人たちが集まるパーティに出席していながらも、誰とも話さない人という感じでしょうか。もっと積極的に周囲の人たちと交流するほうが良いですよね。ここでお会いしたのも何かのご縁ですから。せっかくのチャンスなので、できるだけ積極的にいろんな方々とお話するのが良い。
現実社会とソーシャルネットワーキングは全く同じなんだなぁと感じています。
上図はログイン後に表示される私のダッシュボード画面。
この時点で、Kloutスコアが42であること、前日、3日前、30日前に比べてポイントがアップしたか、ダウンしたか。私が誰に対して影響を与えているか(Influencer of)、私が誰から影響を受けているか(Influenced by)などのまとめが表示されています。Influencer of欄が空欄だということは、私は誰にも影響を与えていないと言うこと…ま、これは、これでいいです。
SCORE ANALYSIS / スコア分析 でわかること
このセクションの説明は少し長くなるので、まずは下のサムネールをクリックしてください。別タブで表示されますので、大きな画面で下記の説明文と見比べていただくのがわかり易いと思います。
スコア分析(SCORE ANALYSIS)は、あなたが持つオンライン上の影響力全般を1から100の数値で表す指標です。
数値が高いほうが、より幅広い層により強い影響力をもつということ。(グラフ下の説明文より)
この時点での私のスコアは42。
グラフのすぐ上には、「すごーい。Kloutスコアは右肩上がりです!
今やっていることを継続しましょう!」という励ましのお言葉。
ありがたいですねぇ。励みになります。
グラフの右横、42というオレンジ色の数字の下に書いてあるのは、「ソーシャルメディアを効果的に活用して、幅広いトピックでネットワークに対する影響力を発揮しています」との評価がオレンジ色の文字で添えられています。
一説によるとKlout Scoreの平均は30前後とのこと。この時点で平均よりちょっと上のスコアを達成しました。
ネットワークの影響力(Network Influence)は、あなたと交流のあるお友達やファンが持つ影響力のレベルを示す数値です。影響力のある人々の注目を集めるのは簡単なことではありません。この数値が高い人は、素晴らしいコンテンツを作りだすことができる人です。(グラフ下の説明文より)
私のスコアは52。
グラフ右には、「影響力を持つ人々があなたと交流しています」とオレンジ色の文字で書かれています。
その下の表は…
独自のコメント 24
独自のリツイート 17
独自のいいね! 35
独自のコメント 22
なるほど。
増幅確率(Amplification Score)。わかりづらい日本語ですね…Amplification Scoreは、あなたのコンテンツが他者にアクションを起こさせる可能性を表す数値です。読者が反応し、早いスピードでネットワークに浸透していくコンテンツを作る能力を表します。(グラフ下の説明文より)
私のスコアは21。
グラフ右のオレンジ色の文字は、「あなたは平均的な人より自分のメッセージを増幅させる可能性が高い」と書かれています。 その下の表。
リツイート総数 25
いいね!総数 200
コメント総数 128
本当のリーチ(True Reach)のグラフの下には、数値見直し中。また後でチェックしてね。と書いてあります。
う~ん。数値見直し中かぁ。
ともあれ、私のスコアは90。
グラフ右のオレンジ色の評価は、「小さいけれど結束が強く交流がとても活発なネットワークを持っています。」
その下の表。
フォロワー総数 150
1投稿当たりのいいね!数 1.17
1投稿当たりのコメント数 0.75
なるほど。1投稿当たりのコメント数がもっと増えるといいなぁと思います。
INFLUENCERS / 影響を受けている人
私が影響を与えている人(Influencer of)は、私がtwitterで影響を与えている人のこと。
空欄になっているということは、私は誰にも影響を与えていないと言うことです。
一方、私が影響を受けている人(Influenced by)は、私がtwitterで影響を受けている人のことです。
この項目をどんな風にスコア化しているのか正確には、確かに、私が影響を受けている人たちですね。私が誰のretweetをしているかがポイントのようです。ご存知の通り、retweetは誰かのつぶやきを再びつぶやくこと。自分のフォロワーさんたちに自分が良いと思った情報を再配信する機能です。私のつぶやきをretweetしてくれる方は、私のつぶやきを良いと思ってくれる(拡散したい情報だ)と思ってくれる人たちですから、私が影響を与えていると言っても良いのでしょう。
逆に、私が誰かのつぶやきをretweetするのは、その人のつぶやきを他者にも読んでほしいからというのが理由。良い情報だと思っていただければ、retweetが増えることに繋がります。オリジナルの情報、他者に有益な情報を発信すること、つまり、クォリティの高いtweetをすることがINFLUENCERSスコアアップのミソになりますね。
KLOUT STYLE / クラウトスタイル
一方、クラウトスタイル(Klout Style)は、面白いマトリックスです。
左側の縦軸がPARTICIPATING (積極参加)/LISTENING (聞き手)。積極的に情報発信しているか、聞き手役になっているのかの度合いを表します。右側の縦軸はBROAD (幅広い)/FOCUSED (集中)。話題の幅が広いか、それとも特定のトピックに集中しているのかの度合いです。
上の横軸、SHARING (共有)/CREATING (創造)は、情報を他者と共有(シェア)する傾向にあるか、オリジナルの情報を作りだす傾向にあるのかを示す指標。下の横軸は、CASUAL (不定期)/CONSISTENT (着実性)の度合いです。日本語でカジュアルというと、「普段の」とか「気取らない」といったイメージになりますが、英語のcasualは日本語とかなり異なる意味合いのニュアンスを持つ言葉です。例えば、「不定期」「思いつきの」「不用意」「時々起る(出来事)」など。
英語のconsistentは、「(意見や言行が)一環していること」「着実に(成長・進展していること)」を意味します。
このマトリックスでは、クラウトスコアが高くなればなるほど右上に表示されるようになります。
クラウトスコアを高くするには、twitter、facebook、Linkedin上で、幅広いテーマのオリジナルトピックを継続的かつ積極的にに発信し続けることが重要なのです。ああ、これもまた、リアル社会のパーティと同じですね。話題が豊富で積極的に話の輪に入ってくることができる人は、注目度・人気の高い人物です。「ソーシャルであること」すなわち「社交的であること」が、ソーシャルメディアでの注目度アップに繋がります。
Klout Styleのマトリックスには、ひとコマずつ名称がついています。
上図の私は、Networker (ネットワワーカー)。
「適切な人々と関係構築する方法を知っており、受信者にとって重要な情報が何かを知っている人。自分のフォロワーのためになるよう、寛大な気持ちでネットワークにシェアする人です。積極的に関与する姿勢が強く、影響力の強い受信者と交流しています。」
性格診断みたいなコメントですが、これが、オンラインソーシャルネットワーキングにおける私の分析結果です。自分がどのポジションになるかは、twitterやfacebookでの活動次第です。これを励みに色々と試してみましょう。
全16のタイトル説明文は、現在まとめ中。近日アップ予定ですので、お楽しみに。
TOPICS、LIST、ACHIEVEMENTSも、近日中にアップ予定。
FRIENDS / 友だち
KLOUTの新機能です。6月25日に気付いたので、早速紹介します。
画面の一番上、PROFILE (プロフィール)の隣にFRIENDS (友だち)が追加されています。Twitterであなたがフォローしている人、Facebookでフレンド登録している人たちのKLOUTスコアを見ることができ、しかも、あなたとその人のスコアを比較することもできます。
KLOUTスコアの比較はFRIENDだけでなく、既出のINFLUENCERS (あなたが影響を与えている人/影響されている人)でもできます。KLOUTスコア比較は後述項目を参照してください。
さて、FRIENDS機能について。
画面上部のFRIENDSをクリックすると下図の画面が表示されます。
画面左側のYOUR FRIENDSの下にTWITTER、FACEBOOKと表示されています。表示されている数字がお友達の数。私がTWITTERでフォローしている人数が230名、FACEBBOOKでフレンド登録している人数が76名ということです。
TWITTERのフォローリストは、最近フォローし始めた人が上に表示される順序で並んでいます。
KLOUTスコア、プロフィール写真、アカウント名とKLOUTの称号が表示されています。プロフィール写真やアカウント名をクリックすると、その人のKLOUTスコアが自分との比較で表示されます。ツイート数が多いとかフォロワーさんの数が多いということが必ずしもKLOUTスコアの高さに直結しているわけではありません。
KLOUTスコアは一つの指標に過ぎませんが、ソーシャルネットワーキングの効果をアップしたいのならとても参考になる数値だと思います。
他者とのスコア比較
KLOUTスコアが他者との比較で見れるようになりました。
上述のFRIENDやINFLUENCERから他のユーザ名をクリックしてみてみましょう。
下図は、私が影響を受けている人としてリストアップされているDanny Sullivan氏とのデータ比較です。DannyさんはSearchEngineLand.comのエディターでGoogleやSEO、PPCなど検索エンジン関連、検索エンジンマーケティング関連の記事を書いています。
INFLUENCERS欄からDannyさんの名前をクリックしたのが下図の画面です。
プロフィール表示の下の「Influencer of (59K)」は、Dannyさんが59,000人に影響を与えていることを示しています。その下の「see all…」をクリックすると詳細が一覧表示されます。
プロフィール表示の下「Influential about」は、影響力のある話題。Dannyさんはソーシャルメディア、seo、テクノロジーなどのトピックでの影響力が大きいことを示しています。各トピックの前にある[+K]は人気投票のようなものです。Kの使い方は、「あなたが影響を受けたと思うならKを投票してください」と説明されています。私の場合、1日に最大5Kまで投票することができます。
トピックの下にある「see all…」をクリックすると影響力の強い話題が一覧表示されます。
さて、KLOUTスコアの比較を見てみましょう。
ブルーがお友達、オレンジがあなたのスコアを表します。グラフの下にあるKLOUT SCORE、NETWORK、AMPLIFICATION、TRUE REACHのタブをクリックすると項目ごとの比較グラフが表示されますので、見てみてください。
グラフの下には、あなたのお友達のTWITTERとFACEBOOKの数値の比較が表示されます。
その後の経過報告
ソーシャルネットワーキングの活動を積極的に始めてから、35日経ちました。Facebookでもtwitterでもネット友だちとの交流を楽しんでいます。
さて、さて。数値はどのように変化してきたのでしょうか。2011年7月1日時点の評価を以下にまとめますね。
クラウトスコアとネットワークの影響力には大きな変化はありませんでした。
増幅確率(Amplification Score)のスコアが32になったことで、評価コメントが変わりました。本日の評価コメントは、「You generate a steady flow of actions and discussions. (アクションとディスカッションの流れを安定的に作りだしています。)」というもの。私の発言に返答していただける方々が増えていると言うことだと思います。
本当のリーチ(True Reach)が144となり、「You have built a good size network that is highly engaged. (適切な規模で交流の活発なネットワークを構築しました。)」と評価コメントが表示されました。嬉しいですね。
- スコア分析(SCORE ANALYSIS):49 (+7)
- ネットワークの影響力(Network Influence):56 (+4)
- 増幅確率(Amplification Score):32 (+11)
- 本当のリーチ(True Reach):144 (+54)
2011/06/14 19:33