twitterはソーシャルメディアの中で最も注目集めているモノの一つです。
140文字という短い文章で「つぶやく」ことが、ビジネスにどのような影響を与えるのか?
つぶやくだけで集客につながるのか?
企業や広告業界も活用方法を模索中といった印象を受けています。
ゴールデンタイムにテレビ広告を打てば売れる。
というのと同じ図式で、つぶやけば売れると考えるのは早計です。
日本でのユーザ数が1,000万といわれるtwitter。
決して少ない数ではありません。媒体特性を理解して、その方法を戦略的に検討する必要があります。
twitterが盛り上がる理由
インターネットが普及し、欲しい情報は「検索して調べる」のがほぼ常識化していますよね。
能動的に情報を探すことがあたりまえになると、沢山の情報を取捨選択するにあたり情報の信憑性、情報源が信頼に値する存在かという点が大きな判断基準になります。
消費者はかつて、企業から提供される製品情報を信頼していました。
その後、企業に属していない専門家やオピニオンリーダーの第三者的な評価を重視するようになりました。
ところが2008年頃からでしょうか。
「自分自身と同じような立場の人たち」の意見が、一番信頼できる情報源だという人たちが増えてきているのです。
ニールセンの調査でも裏付けされています。
ソーシャルメディアにおけるオピニオンリーダーの存在
マスでのコミュニケーション伝達力は、ソーシャルメディアの普及によって弱まっていると言えます。
自社商品、自社サービスを有効に訴求することを目的として、業界の専門家に実際に使ってもらいお墨付きをもらうということが、消費者の購買判断に大きな影響力を持っていました。
もちろん、ソーシャルメディアを活用している有名人、著名人は多く、これらの人々のコメントやつぶやきが多くの一般人に影響を与えることについては否定の余地はありません。
しかし、誰もが同じように情報発信者となるソーシャルメディアという環境の中では、誰もが平等にオピニオンリーダーとなり得るのです。
一人の発言、一人のつぶやきが、多くの人の共感を得ることができる状態。
加えて、「自分自身と同じような立場の人たち」の意見やつぶやきに強い信頼感を感じるユーザ心理。
これらを念頭に、ソーシャルメディアにおけるオピニオンリーダーの存在を分析することが重要です。
オピニオンリーダーの影響力
広告業界紙として歴史のあるAdvertising Ageのオンライン版によると、サイト全体のトラフィックに大きな影響を持つ訪問者は、ほんのわずかな 数だそうです(平均約0.6%)。
これらの訪問者は、サイトで得た「自分が良いと思った」情報を、ソーシャルメディアで言及します。多くの場合、サイトへのリンクも貼ってくれます。
twitterで言うなら、この情報提供者のフォロワーが何人いるのか、個人がフォローしているだけなのか、この人をフォローしているリストが何件あるのか、ということが重要になります。
たった一人のつぶやきが、個人及びリストフォロワーの共感を得るものであれば、フォロワーたちがリツイート(再投稿)する可能性があるのです。そして、フォロワーのリツイートを見た別のフォロワーが同じようにつぶやく。
影響力を持つ訪問者は平均約0.6%。
小さな数字ですよね。
けれど、この小さな数字から波及するメッセージ伝播の範囲は、誰にも予測できないほど大きなものだと認識しなければなりません。
つぶやいてもらうにはどうしたらよいか?
まず第一に、オフィシャルサイトで提供する情報が魅力的でなければなりません。ご自分でもそうでしょう?魅力の内サイト、何が書いてあるかわからないサイトは、読む気にもなりませんよね。
オフィシャルサイトで提供する情報の内容自体を精査すること。
オフィシャルサイトのナビゲーションをわかりやすくすること。
リンクをたどってきた訪問者がページを開いた際に、ファーストビューでページの内容を瞬時に把握できるようにレイアウトを工夫すること。
私のWebデザイン講座でお話したポイントを踏まえて、オフィシャルサイトを整備しなければなりません。
次に、各ページのトラフィックを分析します。
サイト全体ではなく、ページごとに分析するのです。
訪問者が多いのはどのページか?どのサイトから自サイトに流入してきたのか?
これらがわかれば、訪問者が何に対して興味を持って訪問してきたのかが推測できるはずです。
分析結果をもとに、訪問者の興味・関心を高めるよう、サイトを改良しましょう。より多くのつぶやきを獲得するためです。
つぶやきは集客に繋がるか?
つぶやきで集客できるのか?
答えは、Yesです。
つぶやいているだけで集客できるのか?
答えは、Noです。
twitterのユーザ特性に対する理解を深め、オフィシャルサイトの整備、改良が重要な課題になりますね。
2010/10/22 16:16