OOP(オーバー・オプティマイゼーション・ペナルティ) 対処法

SEO(Search Engine Optimization / 検索エンジン最適化)は、適切にかつ適度に実施するのが良いです。

検索エンジンは利用者が探している情報にできるだけ速やかにかつ正確な情報を提供することを目的として検索結果を出しています。
この点、私のSEOセミナーでも説明している通りです。

「キーワードを入れればよい」ということではなく、
「利用者にとってためになる情報、有益な情報をサイトで提供することで、キーワードは自然と入ってくる」
という理解の仕方が正解です。

コンテンツ(サイト内で提供する情報)の質を考慮に入れず、キーワードの出現率や重要度の調整だけを意識すると、OOP (Over Optimization Penalty)を受けてしまうという事態に陥る可能性があります。

OOP (Over Optimization Penalty)とは、文字通り、過度な最適化に対するペナルティということ。
検索エンジンは、このような不自然なページを検索結果の上位に表示しないようにフィルターをかけています。

OOPとは?

ある日突然大幅に順位が下落したら、OOPを受けた可能性があります。
OOPは大幅な順位下落ですから、適切な対応をとることによって順位を復活させることもできます。

検索エンジンスパムの場合には、インデックス削除という大変厳しいペナルティを受けることになりますので、それに比べるとリカバリのチャンスがあるOOPはまだましなのかもしれません。
いずれにせよ、速やかに適切な処置をとるのが良いです。

OOP対処法 キーワード再調整

OOPは、最適化しすぎたことによる順位下落なわけですから、最適化のレベルを下げることで順位復活される可能性があります。
SEOツールを利用して、キーワード出現頻度の現状を調査し、今よりも低い%になるようmeta要素、title、body内を再調整しましょう。
body直下にある単語や、hタグに使われている単語、pタグ直下にある単語は、重要度の高い単語とみなされますから、キーワードの出現頻度と重要度の両方を再検討することをお勧めします。

また、キーワード強化の一環として、ナビゲーションにキーワードを多く埋め込んでいる場合には、キーワードを削除するのが良いです。

OOP対処法 被リンク調整

被リンクのアンカーテキストがキーワードに集中しすぎていないかを再確認してみましょう。
情報量の多いサイトであれば被リンクのアンカーテキストがキーワードに集中するということはないはず。
被リンクのアンカーテキストがキーワードに集中しすぎているということは、自然発生的なリンクではないと判断される可能性があるということです。
悪質なリンクファームにリンクしているのは、絶対的にNGです。

    ポイント!

    SEOが注目を集め始めてから、SEO業者は検索結果上位表示のために知恵を絞ってテクニックを駆使してきました。一方、検索エンジンは質の良いコンテンツのサイトを利用者に提供することでサービス向上を図っています。
    サイトオーナーは「利用者のためになる、質の良い情報を提供すること」に意識を集中し、その範囲内でSEOの考えを活用すべきです。
    技術的な知識やテクニックだけでは、オーガニック検索での上位表示維持は難しい時代です。

2010/08/03