2011 年2月、Googleはクォリティの低いページやサイトを特定する大規模なアルゴリズム変更を導入しました。「ファーマー」とか「パンダ」と呼ばれているアルゴリズム変更で、検索ユーザにとって有益性の低いページやサイトを特定し、検索結果の上位には表示させないというものです。
アメリカ限定で導入された後正確性を担保することができるとして、全世界規模(英語検索限定)に展開したとGoogleが発表しました。(米時間2011年4月11日発表)
Google Webmaster Blogオリジナル記事は下記URLを参照して下さい。
http://googlewebmastercentral.blogspot.com/2011/04/high-quality-sites-algorithm-goes.html
今は、英語検索が対象
今回の全国展開は英語を母国語とする国に限定されたものではありません。検索オプションの英語を検索言語として設定してある場合は、英語を母国語としない国でも今回のアップデートが適用されます。
日本語まではまだ影響ありませんが、そう遠くない将来に導入されると思います。その日に備えて、今回の全国展開のポイントについてまとめます。
検索結果品質向上に利用されているシグナルについて
上記で紹介したGoogle Webmasterブログには、検索結果の品質を高めるためにGoogleはユーザからのフィードバックを活用していると書かれています。
具体的に上記記事には書かれていませんが、ページに記載されているテキストやアンカーテキスト、Googleツールバーから入手するユーザ行動に関する情報がシグナルとして使われています。その他、今回の発表では、検索結果表示の品質を向上させるという目標を達成するために確証が持てる場合に「検索結果に表示させないように個々のユーザが設定するサイトブロック情報」をアルゴリズムに導入し始めたと書かれています。
いよいよサイト制作者はサイト全体と各々のページ詳細、コンテンツ自体を客観的に評価することを心がけなければなりません。(私としては嬉しい限りですが!)
マイナス評価を受けたらどうするか?と考えるのは間違い
アメリカで最初に導入された時には、マイナスの影響が出たのは大規模サイトが多かったようです。
小規模サイトに比べると、ページ数、リンク数などサイト全体から得るシグナルが多いわけですから、ある意味当然の傾向だと思います。
しかし、今回のグローバル展開では、小規模サイトにも同様の影響が出る可能性があります。
今回のアルゴリズム変更の結果順位が下がったらどうするか?
Googleの品質ガイドラインに立ち戻って、客観的に自分のサイトを評価し、改良することに努めましょう。
日本語のサイトもありますので、熟読することをお勧めします。
Google ウェブマスター向けガイドライン
http://www.google.com/support/webmasters/bin/answer.py?hl=ja&answer=35769
デザインとコンテンツ、技術、品質の3つの分野で具体的な指標が示されています。
マイナス評価を受けた時の対策としてではなく、サイト訪問者の満足度をためる事を第一の目的として、ご自分のサイトを客観的に再評価してみるのが良いかもしれません。
あなたのサイトは…
- ナビゲーションが良い作りになっていますか?
- テーマごとにページを分割してありますか?
- オリジナルの内容ですよね?
- 検索結果表示からの訪問者にとって「探している情報」を提供できていますか?
- 全体的に高いクォリティが維持できていますか?
セミナーや勉強会でも説明している通り、サイト訪問者の満足度が高いサイトは検索エンジンも高く評価してくれるのです。
検索結果上位表示を重視するがあまり、サイト訪問者に対する配慮が低くなりがちな「検索エンジン対策/SEO対策」には危険がいっぱいなのです。
2011/04/12