63か所のブロックリストを一括してチェックできるサイト

「yahooやhotmailのメールアドレスにメールが送れない!」
「MAILER-DAEMONからfailure noticeが帰ってきてしまう」

ご利用中のドメインか、メールサーバのIPアドレスがブロックリストに登録されちゃった可能性が高いです。

エラー文のサンプル

Hi. This is the qmail-send program at XXXXX.
I’m afraid I wasn’t able to deliver your message to the following addresses.
This is a permanent error; I’ve given up. Sorry it didn’t work out.

Connected to XX.XXX.XXX.XX but greeting failed.
Remote host said: XXX X.X.X [XXXX] All messages from XXX.XXX.XXX.XX will be permanently deferred; Retrying will NOT succeed. See http://postmaster.XXX.html
I’m not going to try again; this message has been in the queue too long.

The Anti-Abuse Project

世界中にたくさんあるブロックリスト会社のうち、代表的なところを63箇所一括でチェックできるサイトをご紹介します。

http://www.anti-abuse.org/

上記のリンク先で、右側パネルにある入力欄(下図参照)に、IPアドレスかドメインを入力し、[Check]ボタンをクリック。

63か所チェックするのでしばらく時間がかかります。(といっても1分ちょっとかな)

結果表示はこんな感じ。↓

緑色の[NOT LISTED]はブロックリストに登録されていないということ。
赤色の[BLOCKED]はブロックリストに登録されているとこと。

問題を解決する方法

それぞれの枠内に表示されているサイト名をクリックすると、それぞれのサイトが開けます。
解除申請を受け付けているサイトもあれば、解除申請を受け付けていないサイトもありますが、受け付けてもらえるかどうかを確認してみましょう。

「先方が解除してくれるのを待てない!」
という方は、Gmailの外部メール送受信機能を使うとよいと思います。ブロックされていないIPアドレスから送信することができるようになるからです。
ただし、ブロックされたSMTPを送信元サーバに指定してしまうと、送信元のIPアドレスが変わらないので問題解消にはつながりません。 ブロックリストは送信サーバのIPアドレスに掛けられるものだからです。Gmailサーバを送信元にしておいてくださいね。

そもそもの原因

「迷惑メール送信元」と認定されてしまうことが、ブロックリストに登録される原因です。
一度に大量のメールが送信されると、ブロックリストはその送信サーバを迷惑メール送信者としてそのIPアドレスをリストアップします。
本当に大量送信しているのであればブロックされても仕方ないのですが、「無実の罪」で罰を貰っちゃうケースの方が多いのではないかと思います。

無実の罪その1: 共有レンタルサーバに同居している他者が迷惑メール送信者だった…

「私は迷惑メールなど送信していない!」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
けれど、共有のレンタルサーバを使っている場合には1つのIPアドレスを複数の「同居者」と共有するので、もしも同居者の中に迷惑メール送信者がいたらあなたまでそのとばっちりを食ってしまうことになります。

無実の罪その2: メールのセキュリティが甘くて「踏み台」にされていた…

共有レンタルサーバの中に迷惑メール送信者がいなくても、あなたが気付かないところで、あなたのメールサーバが「踏み台」にされているケースも少なくないのです。あなたのメールアドレスが「踏み台」になっているかもしれませんし、共有レンタルサーバの「同居人」のメールアドレスが「踏み台」にされているかもしれません。いずれの場合も、そのIPアドレスから大量メールが送信されることには変わりないので、ブロックリストにリストアップされてしまいます。

メールアドレスに対するパスワードを複雑なものにすることで「踏み台」にされる可能性を減らすことができます。

信頼できるレンタルサーバ会社を判断する基準かもしれません

上記のような問題はどのレンタルサーバ会社でも起こり得ます。

信頼できるレンタルサーバ会社は、送信メールサーバの稼働状況で大量にメールが送信されている形跡を発見するとそのメールアカウントを即時停止してくれます。ブロックリストへの解除申請もタイムリーに実行してくれるので、被害(=メール送信の不具合の期間)が少なくて済みます。

一方、送信サーバの稼働状況を把握しているにもかかわらず、当該メールアドレスを停止せず、当該メールアドレスの管理者に改善を求めるだけにとどまるレンタルサーバ会社もあります。共有レンタルサーバの同居人としてはメールの不具合が改善されず、かなり迷惑を被ることになります。(私も何年も前に個人的に酷い目に会いました。そちらさまとはもうお付き合いしていませんけれど。)

万が一このような事態に遭遇したら、故意であるか否かに関わらず、大量メール送信しているアドレスは停止すること。速やかにブロックリストをチェックして解除申請を提出すること。迅速な行動が大切です。

共有サーバを借りていてブロックリストに登録されちゃった場合には、この辺りも踏まえてサーバ会社に解決方法を相談してみるのが良いです。

2013/01/08